ふふん。黒子猫は得意げに鼻を鳴らした。
ひげを前にぴんと立て、両手を腰に当てる。得意満面といった様子で、文子を見上げた。
ふふん。黒子猫は得意げに鼻を鳴らした。
ひげを前にぴんと立て、両手を腰に当てる。得意満面といった様子で、文子を見上げた。



お買い物、代行?





お買い物を代わりにするぼん。





代わりに?





するの。





誰が?





れぼんたち。





いつ?





開催時間中。





どこで?





会場で。





なにを?





頼まれたものを。





お買いもの?





お買いもの。





それって……。





遠くて来られない人とか





お仕事で行かれなくなっちゃったとか?





急に用事ができちゃったり。





どうしても抜けられない用事ができて





当日会場まで来られない、でも。





買いたいものがあるって人が。





買える制度なの





……





?





……んで。





??





なんで今までなかったのー!?





ごめんなさいぼんー!





はっ


剣幕に驚いた黒子猫は、持っている本の下に必死で隠れようとした。その背の毛は逆立ち、ぷにぷにしていそうな足もお尻もわずかに震えてさえいた。



あ、ち、違うの。





れぼんちゃんは悪くないの。あのね。


弱り切った文子の声に、黒子猫はそろりと起き上がった。
しかしまだ背を向けたまま、じっと耳を澄ましているようだった。
文子は黒子猫へゆっくりと語りかけるように言葉を紡ぐ。



私、地方の出身なの。





……





私、今まで東京とか大阪とか行きたくても行かれなくて。





Twitterとか眺めていても、羨ましくて。





……





オンノベも面白いものたくさんだけど、





本は憧れっていうか。





通販じゃ限界あるし。





……





だから、あの





すごくすごくいいシステムだな、って





……





一年前にあればって





利用した?





した!





いい制度って思う?





すっごく思う!





でしょう~っ!?


パッと笑顔になった黒子猫は、くるんと回ってみせる。立ち止まったかと思えば、文子へ最大級の笑顔を向けた。



Twitterとかで『エア参加』するしかなった人も





うん!





もっと参加している気分になれたらいいなって。





うん!!





始めたぼん!





うん!!!





お買い物代行の受付は、結構直前だから。





そうなの?





サークルさんに、Webカタログに登録してもらって。





じっくり読んで選んで。





来られないことがわかったら





残念だけど、でも





代行で!





企画もいっぱい





お買い物もたっくさん!





素敵イベント





それが





第三回は、
2016/3/21(月・祝)





都立産業貿易センター台東館 4F





サークル参加・委託参加申し込みは
2016/1/11まで、ぼん!





行く!





来てね!


